どのウイルスにも潜伏期間があるように、性病についても潜伏期間が存在します。
潜伏期間の長さは病気の種類によって異なっており、感染からすぐに症状が出るものや数週間後に症状が出るものまでさまざまです。
今回は、性病ごとの潜伏期間や検査が可能な時期などについて詳しく解説していきます。
それでは参ります。
性病(性感染症)の潜伏期間とは
潜伏期間とは、病原体に感染してから症状が発症するまでの期間のことです。
潜伏期間の長さは、病原体の種類・個人の免疫によって異なっています。
例えば、淋病は病原菌の発育が比較的早く感染が疑われる行為があった日から2〜5日程度で発症するのに対して、クラミジアは発症の早い人でも1週間程度かかるというように大きく異なります。
さらに、クラミジアは発症しても無症状という人も多く、自覚がないまま感染しているということもあり得るのです。
では、この潜伏期間中に性行為をした場合他の人に移ってしまうのでしょうか?
潜伏期間中に性病はうつる?
結論から言えば、潜伏期間中でも性病はうつります。
関連記事:性病は潜伏期間中でもうつる?
性病は症状が出ていない場合でも、他人に感染させてしまいます。
性行為だけでなく、フェラチオやクンニニングス・場合によってはキスなどでもうつってしまいます。
性病への感染が疑われる場合は、しっかりと検査と治療を行いましょう。
潜伏期間中は検査ができない?
潜伏期間中でも検査は可能です。
しかし、感染が疑われる行為後すぐというような場合ですと、感染した病原体の量が少なく有効に検査できないことがあります。
(このことをウインド・ピリオドと呼ぶ)
どの程度期間が必要かは、性病の種類・検査方法によって異なりますので注意しておきましょう。
性病ごとの潜伏期間と検査可能時期について
性 病 | 潜伏期間 | 検査可能時期 |
カンジダ |
1日~1週間前後 |
感染より24時間経過後 |
ヘルペス |
2~10日 |
感染より24時間経過後 |
クラミジア | 1~3週間 | 感染より24時間経過後 |
梅毒 | 3~6週間 | 感染より1ヶ月経過後 |
淋病(淋菌) | 2~7日 | 感染より24時間経過後 |
HIV |
2~4週間 |
感染より14日経過後 (NAT検査の場合) |
マイコプラズマ ウレアプラズマ |
1~5週間 |
感染より24時間経過後 |
トリコモナス |
5~14日前後 |
感染より24時間経過後 |
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